朝と夜がやって来たのは、2020年8月。

陽と春がやって来たのは、2021年5月。

 

4匹がやって来て、彼らが主に生活する家族の共有スペースは明らかに片付いた。インテリアが大好きで自分なりのこだわりがある私にとって譲れない部分はあるけれど、本当にすっきり物が少なくなった。

これもいわゆる、猫のいる生活の恩恵だなぁ。

 

猫の行動範囲、運動神経は半端ない

猫が4匹。それも0歳2匹と1歳2匹の合計4匹となると活発過ぎて（暴れん坊で破壊魔ともいう）、物がそんなに多くはないと思っていた我が家でも「これも邪魔、あれも邪魔、それは危ない！！」という風に誤飲などの危険性の高いものたちがこれでもかと目につくようになる。人間の子供を育てている時は、手に届くものを中心に危険物を排除していたけれど、一瞬でどこへでもジャンプして長く尖った爪で獲物を獲得する能力に優れている「猫」には、そう簡単にはいかない！

 

猫によって危険なものは違う

猫にとって危険なものは、食べてはいけない猫にとって毒性のある食べ物であったり、落として壊しそうなインテリア雑貨であったりといろんなものがある。そして、それはそれぞれの猫によっても変わってくる。

 

布

まず、白黒猫の朝くん。彼は、我が家にきた生まれて3ヶ月くらいの時から「ウールサッキング」と呼ばれる行為をするようになった。これは、毛布などを奥歯でシガシガと噛み切り飲み込むという行為。何がきっかけかわからないけれど、一瞬で直径10センチほどの穴を開けるのに気づいた時には、びっくりして、病院に行くべきか、腸閉塞になりはしないかとほんとにハラハラして夜を明かしました。

幸いなことに重大なことにはならず、2日後のうんこの中に布を発見。それからというもの、布という布、紐、洗濯物などを朝の生活空間から排除する日々が始まりました。

冬には極寒の地に変わる山の上に家がある我が家で過ごすには、あったかい猫用の冬用ベッドは必須と購入して見たものの、入ることはなく、ただただ生地を噛みまくって穴を開け、口から流血までする始末。早々に汚くなったベッドは廃棄されました。その代わり、光熱費にドキドキしながら床暖をつけっぱなしにすることにしました。

 

小麦製品

これは、体に直接危険というわけではないけれど、我が家の猫4匹が匂いを嗅ぐだけで一瞬で飛びついてくるマタタビよりすごい食べ物。

これは、人間が食べるもので、少なからず猫には必要のない塩分や糖分が入っているため、あげないに越したことはない。でも、毎日何かしら小麦製品を食べる我が家では、パンの袋を今までのようにキッチンカウンターに置いていると猫が群がり爪や牙で袋を破ろうとしたり、ついにはポップアップトースターに入ってトースト最中のパンを火傷覚悟で盗んでいこうとする子なで出てくる始末！（ちなみに一番食いしん坊で危険を顧みないのは、春です。）

なので、全ての小麦製品はパントリーに収納されることになりました。

 

食後の食器に料理後の調理道具

無類の油好きの陽と春。料理後、フライパンをそのままにしておこうものなら、熱々のプライパンに頭を突っ込んで中にある油の残りを舐めかねない！（想像しただけで恐ろしい）食べ終えた後のお皿もそう。なので、洗いものが嫌いなこの私が、一品作るたびにフライパンを洗い、食べ終えたお皿はすぐにゆすいで食洗機にしまう。料理の際に飛び散った油も大好きなのですぐに拭き、まだ熱いHIの円の上に冷たいお水を張った大きめのお鍋などを置いて、猫が火傷をしないよう完全にガードする。

 

 

これも猫パワーか

ということで、猫がやって来てからというものブランケットや畳む前の洗濯物、パンやお菓子などが目に見えるところから片付けられ、コンロの上、キッチンカウンター、シンクに物がなくなった。その上、毎回すぐに掃除をするので綺麗な状態をキープ。

ただただ「猫たちが危なくないように」としやっていた結果、家の中がいつも綺麗で片付いているという全く予期していなかった嬉しい現象が起きたということです。

 

猫って存在だけで癒されるし、姿も美しいし、存在だけで満点なのに、家が片付くというボーナス特典までついてくるとは！